法人が加入する貯蓄性の高い生命保険については、個人的には終身保険がいいと
関与先さんにはお話しております。
保険の中では、半分損金や最近は全額損金で返戻率がそこそこの保険も目にする
ようになりました。でも長期平準保険等の損金性の保険は、返戻率が残念ながら
低い。
その低さをカバーするように、半分損金にした場合の節税メリットをのっけて
なんとか100%(払った保険料よりも戻った保険料が多い)といような設計書です。
でも、戻ってきたときは全額益金なので、その節税メリットを使った返戻率は
あまり意味がないのです。もちろんそのときに役員の退職金をぶつけるので
あれば、多少は意味があるのですが、でも払った保険料以上に戻ってくること
はありません。設備投資に充てても
それに法人税は所得が800万円を超えると急に税率が上がります。解約したときに
利益が跳ね上がって、800万円を超えると逆に余計に税金を納めることになりかね
ません。
ですので損金性の保険(半分損金を含め)あまりお勧めしておりません。
ただし経営者の死亡保障を前提とした定期保険は必要です。
解約する目的の保険であれば、返戻率が100%を超える終身保険がやはりおすすめです。
ただし円建ての終身保険は利回りがあまりにも低いので、ドル建ての方に魅力を感じ
ます。
ただ為替リスクが付くので、そこのハードルが高いですね。
私は資産の一部をドルで持つことによるリスクヘッジだと思うのですが、、
ものは考えようです。